2011年04月01日
本日のNHKニュースで、復興に向けて動き出した陸前高田の八木澤商店のようすが放送されました。思えば、先々代は広田湾開発に人生をかけて反対し、きれいな海を守り、先代は陸前高田の名を全国に広げる大きなきっかけとなった「太鼓まつり」を始め、そして本日新社長となった当代は陸前高田の復興に向けて烽火をあげる。これはもう運命でしょう。通洋君、とてもつなく厳しい道のりになると思いますが、これを百も承知で立ち上がった君に、心からのエールを送ります。ともに、がんばっぺな。
そのあとのニュースで、福島の放射能被害についての説明会のようすが放送され、質問したのが、ああ、なんと、私の学生時代の恩師ともいえる、I先輩ではないですか。「友が欲しくば飲みに行け。友ができたら飲みに行け」と、私の学生時代を酒びたりにしてくれた張本人です。放送されたのはほんのワンシーンでしたが、そのバックボーンにある、国のエネルギー政策に対する疑問や検察に対する不信(福島県では原発に意義を唱えた現職知事がどうでもいいような容疑で辞職に追い込まれた。その担当検察官は先に逮捕された「大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件」の特捜部主任検事だったとされている)など、いろんな想いがあったはず。I先輩は酒だけでなく、物事の本質を見る目を教えてもくれた方でした。
都会の快適な暮らしの犠牲になり、避難せざるをえなくなり、農業も、畜産も、恐らく漁業も、風評被害で生活も生業もなりたたなくなりつつある福島県の方々。私はもう50歳。この程度の放射能(事態が悪化すれば話は別ですが)に神経質になるトシではありません。食べるぞ、福島県産。持ってきてよ福島県産。そんな想いでいる方は、私だけではないはずです。