自然の力が生きている天然醸造味噌
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店長日記
BORN AGAIN 2012
2012年01月11日
新年のご挨拶がすっかり遅くなってしまいました。昨年は震災に激しく心を痛め、地震の被害に加え風評被害に苦しんだ苦難の一年になってしまいました。今年は平穏な日々であって欲しいと心から願うばかりです。

そんな中で昨年11月に地元の馬頭広重美術館にオープンした「JOZO CAFE 雪月花 by HARUKOMAYA」。正直、もっと厳しいものと覚悟していましたし、オープン直後にはこちらの不手際もありご迷惑をおかけしてしまったことも多々あったかと思います。しかし、おかげさまで多くのお客さまにおいでいただき、お声をかけていただき、大変ありがたく思っております。

忘れがたい光景があります。開店後間もない頃、もりそばを召し上がったお客さまが、「おいしかった」と何度も何度も手を合わせて言って下さったこと。「自分はそばが好きで、いろんなところのそばを食べてきたが、ここのそばはこれに入る」と、片手の五本指をさしだしました。メニューには「もりそば 600円」としか書いていませんが、地元産の蕎麦粉を使い、そば打ち名人に打っていただいているそばです。さらに、そばつゆも天然醸造の無添加醬油をベースにすべて天然のだしで仕上げています。さらに、家内(店長)の父親は「八溝そば愛好会」を立ち上げた発起人であり、母親は栃木県のそば打ち名人です。ものごころついた頃から「そば」に親しんできた家内が提供するそばが、うまくないわけがありません。能書きではなく、味そのもので伝えられたことが、とても嬉しかったのです。そしてまた、多くのお客さまがお声をかけて下さること、喜んで下さることが、大きな励みになり、力になりました。

今年から始めた「栃木シャモそば」も早速大好評のようで、嬉しく思います。この時期は味噌の仕事が多忙なこともあり、開店日が少なく、ご迷惑をおかけしていますが、これからもお客さまに喜んでいただけるよメニューをどんどん開発し、提供していきたいと思っています。

「来る人に楽しみを 帰る人に喜びを」

いつかある方に書いていただいた色紙に、そんな言葉が書かれています。いま思えば、その頃には考えてもいなかった、この店のために書いて下さった言葉だったのかも知れません。

これまで、私は、自分から積極的に外へと出かけていきました。しかし、ここにいて、お客さまを迎えるということも、とても楽しいものだと知りました。なにか、大きな力に導かれるように、いま、店に立っているような気がしています。

皆さま、お近くにおいでの際には、ぜひお立ち寄り下さい。

今年は、良い年になりますように。