自然の力が生きている天然醸造味噌
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店長日記
「馬頭町」ではなくなって初めての午年に
2014年01月12日
大変遅ればせながら明けましておめでとうございます。おかげさまで新しい年を迎えることができました。今年もよろしくお願い致します。

午年、というのは馬頭のはるこま屋としては、とりわけ思い入れの強い年なのですが、昨年暮れに力尽き、今年は年賀状をさぼってしまいました。いずれ何らかのかたちで、と考えております。

本日より「JOZO CAFE」の営業を再開しました。暮れから少しゆっくりさせていただいてしまいましたが、初日からたくさんのお客さんにおいでいただき、かつ喜んでいただけたようで、とても嬉しく思っております。今年はよりスケールアップすべく、準備を進めておりますすので、どうぞお楽しみに。

また、本日よりこの時期恒例の「手作り味噌キット」の申し込みを開始致しました。今回、とても残念なお知らせになってしまうのですが、これまで取り扱って参りました「瓶」の製造者であった常滑焼の久松窯さんが昨年10月に廃業され、この瓶での「かめつきセット」の提供は今年が最後になるかも知れません。在庫限りの提供になりますので、完売の場合はご容赦下さい。

味噌の仕込み容器について、いろいろと試みてきましたが、一番適しているのは、陶器の瓶だと思っています。しかし、我々メーカーは販売用の味噌を陶器仕込みするには効率が悪すぎて現実的に困難です。そんなこともあり、ご家庭で手作り味噌に取り組まれる方には手作り味噌でこその「瓶」をお勧めしてきました。

ひとくちに「瓶」といっても、陶器は「貫入」の影響で、味噌を仕込んだ場合、塩分が瓶の表面に吹き出てしまうことがあり、それは個体差もあるため、使ってみないとわからないという不安もあります。そんな中で、久松窯さんの瓶はその心配がなく、価格、品質、耐久性、全てにおいて安心して味噌の瓶仕込みに使用できる商品を製造し、提供していただける、国内唯一のメーカーさんでした。それだけに、残念であるとともに、使い手として支えきれなかったことを、悔しく思っています。

「買う」という行為は、お金を払う相手の社会活動・経済活動を支援する意味もあり、私どもも同様に、買っていただいている皆さまに支えられての経営です。そのことを改めて肝に銘じ、今年も皆さまに喜んでいただけるものをお届けして参りたいと思っています。

今年が皆さまにとっても良い年になるよう、心よりお祈りしております。